宇宙都市

この物語は私独自の想像の物語です。フィクションであり、これに登場するすべての物は、現実に存在するものと全く、関係ありません。
将来宇宙時代になると、この物語と同じように生活できるようになれば、宇宙生活は楽しくなるであろうし、豊かなものになるでしょう。それを信じて、この物語を続けたいと思います。

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かずこ(no13)聾唖者と難聴者との違い。

ご存知のように、聾唖者は耳が全く聞こえない。しかるに物を叩くと反応を示す。
これは音の振動が身体に伝わり、その振動で音を察する。
聾啞者は学校で様々訓練を受ける。手話及び、唇の読み取りで物事を理解する。
聾啞者同士、聾啞者を理解する者同士ならば、会話ができる。一般の人とでは、相手が聾啞者であることを理解しているから、手ぶり、唇を動かして相手に理解させる。聾唖者はそれにこたえて、手ぶり、手動作により相手に伝えようとする。わからなければ、何度も繰り返す。こうして会話ができる。
難聴者はどうであろうか。
会話するときは普通の人が話しているように会話をしなければならない。
実際、難聴者はその内容を理解できていない。そこで相手に尋ねても面倒がって返事をしてくれない。
「おまえ、頭が悪いのか。」
「このようなことがわからないのか。」
「わからなければ、話す必要がない。」
このように答える人が多い。
そのように言われると、気の小さいものは何も返答できない。
難聴者はこのようにして見下げられてしまう。
「耳の悪い人に頭のよい人はいない。」
一般的にこのように思われている。
ハローワークの人が言う。
「耳の悪い人は一番苦しいでしょうね。耳の悪い人に理解を示してくれる人はすくないのですよ。」
偏見の持った人が多いのです。
今は、補聴器ができていて、難聴も解消できてきていますが、すべての人に、補聴器で補充できるわけではありません。このような器械に順応できない人もあります。
左右両方の耳の悪い人は両方の耳に補聴器が必要とします。また、左右を調整しなければなりません。
難聴者の生きる道は、得意な技術を身に着けてそれを生かせることです。
仕事に熱中できれば、会話もあまり必要としません。

難聴者に理解を示していただきたい。

かずこ(no12) かずこ赤ちゃん生まれる

子供が生まれた。
ミツ子は母親のそばで子供の世話をする。
かずこは手慣れたミツ子の子供の世話をじっと見つめていた。
みつこは子供のあやし方もお手の物である。
赤ちゃんがなくと、すぐに抱き上げてあやす。
顔の表情をかえて赤ちゃんを喜ばす。
このような動作を見て、赤ちゃんを任せられると思っている。
かずこの体調もよくなって落ち着いてきた。
赤ちゃんのことはミツ子に任せてお掃除なり、洗濯、食事をする。
保健所に勤められるほど体調を取り戻してきた。
ミツ子の赤ん坊の扱い方に安心して任せられると思ったのか出勤するように
なった。

ミツ子は最初の間、赤ちゃんに付きっきりだったのが、大きくなるにつれ、赤ちゃんをおいて外出するようになった。外出といっても近隣の知り合いの家である。
知り合いの家にいても適当な時間が来ると赤ちゃんをのぞきに来る。
ミルクを飲ませたり、おむつを取り替えたりする。
外出していて、赤ちゃんの泣き声がすると、近所の人はミツ子を呼びに来る。
赤ちゃんがさらに大きくなってくると、ミツ子は赤ちゃんを抱いて近所をまわる。
近所の人に赤ちゃんの顔をみせて喜ぶ。
また、近所の人は赤ちゃんの顔を見てあやす。
こうして、ミツ子は近所の人に顔を見せることで赤ちゃんも人なれしてくる。
大きくなった子供たちの姿を見ているとものおじしない子供に成長している。
子供がさらに大きくなってくると、歩行するようになってくる。
ハイハイや歩行できるようになってくると、おもちゃを与えて遊び相手になっている。
そのような時でも近所の人のところに行って、遊ばせてもらう。
子供を遊ばせながらも、話し合ったり、編み物をしたりして、子供を見ている。
子供が大きくなって、近所の子供たちと遊ぶようになってくると、遊ばせながら、そばについて、編み物などをしている。
ミツ子は与えられた環境の中で、様々な工夫をして、物事を進めていくのが上手である。

二年たち、二人目の赤ちゃんが生まれた。
この赤ちゃんも同様にしてそだてている。上の赤ちゃんが幼稚園に入るようになると、
下の赤ちゃんを寝かせて、近くの幼稚園に送り迎えしている。
二人とも幼稚園をでて、小学校に入るころには、子供たちは耳の悪いミツ子と折り合いがつきにくくなってくる。ミツ子も二人の子供も相手の意思がつかめなくなり、
子供たちは親に不満を言うようになってくる。ミツ子もまた、不満を垂らす。
子供たちが小学校に入るころには、ミツ子は会社に働きに出るようになった。

かずこ(no11)聾唖者のミツ子(三女)が同居

かずこのおなかが大きくなってきた。
こどもがおおきくなれば、仕事を休まねばならない。仕事を辞めるわけにはいかない。
両親に問い合わせた。
ミツ子に子供を見てもらえないか。
ミツ子はちょうど聾唖学校を卒業する時期であった。仕事を探す時期でもあった。
当時、戦後混乱期であり、仕事を見つけるのも難しい時期であった。
まして、障碍者の仕事を見つけることは難しい。
両親は喜んだ。今後もミツ子の面倒を見てもらえる。すぐに了解した。
かずこも子供をミツ子に見てもらい、自分は仕事を続けられる。
両親も、かずこたちにも好都合である。
当然のことながら、かずこの夫も同意した。
かずこはミツ子を自分の家で同居できるように手続きをとった。

ミツ子はかずこたちと同居するようになった。
彼らにとり、一番不便に思ったのは会話であった。
ミツ子が来てみると、言葉で話し合うことができないものの手などの動作で話し合うことができた。また、口で伝えることができない場合は、メモで話あえることである。
かずこは手動作で話し合うことは不得意である。
ミツ子の意思を読み込むことができないことがある。そのような時には衝突する。
ミツ子にとっては実の姉妹であるので甘えもある。
かずこ夫婦と時々衝突しながらも生活ができるようになった。

しかるに、ミツ子は外の人には人当たりがよく、笑顔で挨拶をする。相手も声を出しながら頭を下げてくれる。この人当たりの良さが近所の評判になってくる。
顔を合わせれば、笑顔で挨拶を交わす。声で呼び止められてもわからないときには、後ろから肩を叩いて呼び掛ける。
呼び掛けられると、その人の家に入り込んで何やら楽しそうに話し込んでいる。
近所にはパーマやさん、駄菓子屋さん、傘屋さんなどがある。
店の中に入り込んで長い間、話し込んでいる。話がなくてもミツ子がそばにいることで、雰囲気が明るくなるのであろう。
ミツ子は編み物が大好きである。手編みもすれば、機械編みもする。
出来上がったものを人に見せるのが好きである。
時には編み物の注文を取ることもある。
ミツ子は近所の主婦たちの人気者になっていた。子守に有益なものになっている。

かずこはミツ子の小遣いをどのようにすればよいのか。
かずこは福祉関係から、身体障碍者に障害年金のあることを知った。
ミツ子の籍は和歌山にあることから、籍を大阪に移し、大阪での障害年金を取得する手続きをした。
この年金により、ミツ子の小遣いにすることができるようになった。

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愛というもの

かずこの兄弟愛

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Author:kihoku
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